理事長日記

2017/12/20
千葉県知的障害者福祉協会 施設長研修会
 一昨日、昨日と千葉県鴨川にて千葉県知的障害者福祉協会の施設長研修会にお招きをいただき、今般の報酬改定について話をさせて頂きました。

 来年4月からの報酬改定率が公表されたまさにそのタイミングでの開催でした。

 特に先週一週間は、障害者総合支援法に関わる政省令案が示されたり、報酬改定率が示されたりと、バタバタといろいろなことがあった時期でしたので、これまでの経緯も含めて、話をさせて頂きました。

 今回の報酬改定は、右肩上がりで伸びていく社会保障費を抑制すべく、障害福祉予算についても大変厳しい状況となるであろうという予想でしたが、最終的には+0.47%ということで、プラス改定に落ち着いたことは、政策委員会としてもまずはホッとしているところです。
 しかしながら、改定率が上がった下がったということに一喜一憂すべきでなく、事業者が設けることを目的とするのではなく、利用者の方々にとって有益な仕組みとなることをまずは第一の目的とし、そこを事業者が実現するための手段としての報酬というように考えていかなければならないと考えます。
 この目的と手段を間違えると、私たちの役割の本質が見えなくなると思います。

 研修終了後は、たくさんの懇親を深めることができました。もともと千葉県協会の皆さんには個人的にも大変お世話になっており、大変濃い夜を過ごさせていただきました。
 研修中も含め感じたのは千葉県協会の一体感です。埼玉も負けてられません。

2017/12/14
発障協 障害者支援施設部会・相談支援部会 合同会議
 本日標記会議を行いました。

 主な議題は埼玉県障害者施設入所調整会議に関することでした。
 本年度4月から一部仕組みが変わり、これまで入所調整のスキームの中に入っていなかった相談支援事業所が加わりましたが、まだ1年目ということで、十分に基礎自治体まで浸透しているとはいいがたい状況のようです。
 この仕組みを少しずつでもブラッシュアップしていくことで、本当に入所施設が必要な方にサービスが届くことに近づくと思います。
 小さな一歩を積み重ねることが、いずれ大きな進歩に繋がることを信じ、今後も取り組んでいければと思います。
2017/12/12
浦和大学実習前指導、虐待防止権利擁護研修打ち合わせ
 本日は午前中浦和大学こども学部よりご依頼を受け、施設実習前の事前授業に伺いました。
 数年前にも一度同じご依頼があり、今回2度目となりました。
 福祉従事者の方々の前で話をさせて頂く機会はありますが、学生さんに話をするのは久しぶりで、それも今回はこども学部ということで、どこまでの話をしたらよいのか手探りでした。
 こども学部ということで、進路としては保育所や幼稚園などが多いのでしょうが、実習をきっかけに障害のある人たちを支える仕事に興味を持っていただけると嬉しく思います。

 午後は大宮に移動し、年明けから始まる虐待防止・権利擁護研修の打ち合わせを行いました。
 昨年から急激に受講申し込みが増え、定員の3倍近い日程もあります。多くの方々をお断りしなければならなそうな状況で、せっかくお申込みいただいたのに申し訳なく思います。
 これが県全体として虐待防止に向けた意識が高まっていることによるものであると信じたいものです。
2017/12/01
マネジメント研修
 本日法人の主任以上の職員を対象としたマネジメント研修を実施しました。
 今回のテーマは「ブランディング」です。
 少子高齢化、福祉事業所の激増、福祉の仕事へのネガティブなイメージなどなど、福祉業界を取り巻く社会環境は年々厳しさを増しています。
 そんな中でも利用者の方からも就職希望者の方からも選ばれる事業体となっていくためには、私たちはつまり数ある福祉事業所の中の一つという存在ではなく、彩明会のサービスを利用したい、彩明会で働きたいと思ってもらえる組織、つまり彩明会としてのブランドを築いていくことが求められます。
 ブランドとは簡単に言えば消費者等の外部の人たちが評価する価値です。
 では何をもってその価値を判断するかと言えば、信頼、安心感、満足などであり、これらを含めて事業所として魅力を高めていくプロセスがブランディングということになります。
 ブランディングを進めるにあたっては、まずは時間をかけて徹底的にブランドコンセプトを考えることが重要ですが、数時間の研修でこれを行うことは到底不可能ですので、今回の研修ではブランディングの考え方についての基本的なことを学びました。

 自身の魅力を高めていくためには、まずは自分たちが何者なのかを知らなければなりません。自分たちが大切にしている価値は何か、自分たちに求められる期待は何か、そして他との差別化、他とは違う自分たちの個性は何かを改めて整理していくことから始まります。
 この価値、期待、個性の中でも、「個性」、つまり私たちは他と何が違うのか、私たちの特徴は何なのかということを、これまで十分に発信出来でいなかったと感じます。需要が供給を上回る場合は、自分たちの個性を発信しなくても、もっと言えば個性なんかなくても人は集まります。
 福祉業界は発信が苦手と言われます。苦手とは発信が弱いとともに、ヘタということだろうと思います。それは需要が供給を上回る環境もその要因の一つであると思います。
 
 また、ブランディングにはインナーブランディングとアウターブランディングがあり、その両方は相互に影響しあうものだということです。
 消費者は何をもってその事業所の魅力を感じるかというデータがあったのですが、最も高かったのがそこで働く従業員でした。
 つまり職員が自分たちのブランどコンセプトを理解し、そしてそれに対し誇りを持つことで、行動に現れ、それが事業所の魅力として評価されます。逆に外からの評価が高くなれば誇りは高まりますし、モチベーションも上がります。内と外どちらがより重要ということではなく、双方を高めていくことが大切なのだと思います。

 自身の魅力を高め、One of themでなく、Only oneとして多くの方から認めてもらえるような、そんな彩明会ブランドを築いていけるよう、今後も取り組んでいきたいと思います。
2017/11/22
北摂杉の子会 視察
   昨日から本日にかけて、大阪府高槻市を中心に事業を行っている北摂杉の子会さんに管理職研修として視察に伺いました。

   法人設立時期は彩明会より1年早いだけですが、事業所数は20を超え、職員数も360名と、積極的に地域のニーズに応えて事業展開されている法人です。

   特に自閉症などの発達障害のある人たちへの支援については、全国的にも有名で、法人事業所としての取り組みだけでなく、行政を巻き込みながら、支援を地域の仕組みとして行っています。

   たくさんの学びがありました。人材育成、高い工賃支給、職住分離などなど。それらのすべてに共通するのは「個」なのだと感じました。

   先方の法人職員からは、取り立てて「個」というキーワードは強調されてなかったことが、むしろ「個」を口にするまでもない、当たり前のことと、とらえているように感じました。
   私たちも「個」を大切に支援してきたつもりですが、今の支援を振り返り、施設や事業所の枠に利用者の方々を当て込んでいる場面がまだまだあるように感じます。既存の服に人が合わせるのではなく、一人一人に合った服を仕立てるように、もっと今までの仕組みを壊していくべきだと感じました。もちろんこれまで築いてきたものは私たちの財産ですが、scrap and buildと言いますか、try and errorと言いますか、いずれにせよ、いいことはやる、良くない、または時代にそぐわないことはやらないというようにしていかなければなりません。

   昨年中国地区の障害者支援施設部会で講師として鳥取県に伺った際に、同じく講師として見えていた北摂杉の子会萩の杜の施設長さんと知り合うことができ、それがきっかけで今回このような機会を設けることができました。
  これだけ素晴らしい取り組みをされているにもかかわらず、非常に謙虚な方で、この姿勢がこれだけ多くの人たちから信頼を得ていることに繋がっているのだと感じます。また理事長様にも夜遅くまで意見交換会にもお付き合いいただき、たくさんの学びをいただくことができました。理事長様はじめ、職員の方、利用者の方、ありがとうございました。

   写真は北摂杉の子会で運営するチョコレートショップです。とてもおしゃれで、チョコも大変おいしかったです。

北摂杉の子会

2017/11/17
日本知的障害者福祉協会 政策委員会
 本日午後から政策委員会に出席しました。

 報酬改定検討チームも着々と行われ、少しずつ障害者総合支援法の改正部分や、新報酬体系について方向性が見えてきました。

 年々社会保障費が増え続ける中、社会保障費上昇を抑制していくことも示され、いかに持続可能な社会を作っていくかという点も含めての今回の報酬改定となるので、今までのように右肩上がりの改定というのはなかなか考えにくいものがあります。
 とは言え、今を生きている障害のある人たちの暮らしも保証していかなくてはなりません。

 今年も11月半ばとなり、時間は限られていますが、政策委員会としてやるべきことをしっかりとやっていきたいと思います。
2017/11/16
上尾桶川伊奈事業所連絡会 運営委員会
 本日上尾桶川伊奈の事業所連絡会の運営委員会が行われました。
 12月の定例会の内容と基幹相談支援センターについて協議を行いました。

 12月の定例会では中堅職員を対象として「連携」をテーマとした意見交換を行うこととなりました。
 国や県という大きな連携も必要ですが、実際に顔が見える地域での連携は、日々の支援に直結するものですので、現場レベルにおいても良い連携をとっていくためのきっかけになればと考えています。

 基幹センターについては2市1町の障害者計画の中にも盛り込まれていく予定となっていますが、より良い形でスタートできるよう連絡会という立場からも意見を述べていければと思います。
2017/11/10
彩明会評議員
 本日補正予算の作成に伴う評議員会を開催いたしました。

 評議員の皆さんからはたくさんのご意見やアドバイスもいただき、議案については全てご承認をいただきました。

 これらのご意見を活かして、より良い法人経営を行っていきたいと思います。
 お忙しい中ご出席いただきました評議員の皆様大変ありがとうございました。
2017/11/09
虐待防止・権利擁護研修打ち合わせ
 標記研修会の全体打合わせを行いました。
 虐待防止法施行以来標記研修会に携わってきていますが、スタッフもこの数年間での研修の空気感に変化を感じているようです。
 よく言えばグレーゾーンに対する意識が高まっているともいえますが、悪く言えばグレーゾーンという言葉だけが独り歩きしていて、その本質についての議論が浅くなっていると言ったらよいでしょうか。

 本年度になっても残念ながら障害者施設における虐待報道はたびたび報道されています。一言でいえば専門性の不足なのだと感じます。
 ここでいう専門性とは、専門的知識や専門的技術だけではなく、専門職としての価値(感)も含めた専門性です。
 本研修に携わって以来、様々な虐待の実情を見聞きするようになりましたが、その中には「悪意がない」状態で不適切な行為を、それも繰り返し行っているという事例が多くあると感じています。
 もっと言えば、場合によっては職員個人または組織としての「正義」として、虐待を行っている場合すらあります。

 虐待=悪いこと、なんてことは誰でも分かっています。それでも繰り返されるということは、虐待は悪いこと、虐待は利用者の尊厳を傷つけること、だからやめましょうという論法では虐待はなくならないのかもしれません。

 最近脳科学者の中野信子氏の『ヒトは「いじめ」をやめられない』という本を読みました。
 いじめは種を残すために脳に組み込まれた機能であり、様々な脳内物質の影響を受けて行為に至るという内容のものでした。これによっていじめの行為がむしろ「正義」であるという感覚になることもあるようで、大変に厄介です。どんなに優秀な職員であっても、専門的価値を有する職員であっても、明日は虐待加害者になりうるという前提を持っていなければならないのだと思います。

 いじめも虐待もそこに至る仕組みみたいなものは同じなのだと思うと、「正義」の主張だけではなく、あるいは専門的価値ということだけでなく、特に現場レベルににおいては、また違ったアプローチや対応が必要なのかもしれないと感じます。
2017/11/09
サービス管理責任者研修(介護分野)
 昨日、一昨日とサービス管理責任者研修(介護分野)の1日程目が行われ、スタッフとして参加しました。

 今回は私はグループには入らず、全体把握でしたので、各グループの様子をうかがうことができました。
 もう何年もスタッフとして参加している百戦錬磨の人も多く、全体的にスムーズに研修を行うことができたのではないかと思います。

 逆に言えば、大変静かでおとなしい印象も受けます。自身の支援に対するポリシーのぶつけ合いみたいなものが、年々薄れている感もします。

 利用者支援はご本人を含め、たくさんの価値感をぶつけ合い、ご本人の幸せってどんなだろうと侃々諤々話し合うことで、より良い支援に繋がっていくものと思います。
 私たちは生まれ育った環境による個人固有の価値観と、専門職としての専門的価値観の2つを持たなければなりません。

 専門職としての価値観は一定程度共通するものでなければなりませんが、残念ながらその専門的な価値観だけでは利用者の方々は幸せになれないと思います。
 この専門的価値観に加え、それぞれ固有の価値観を混ぜ合わせることで、多角的視点から支援について検討できるものと思います。
 この固有の価値観は正しい、間違っているという類のものではありません。文化や風土によって全く異なる価値観がはぐくまれるからです。

 少し前に外国人が日本人がそばを食べるときにそばをすする音が不快だと話していたという記事を見たことがあります。一方日本人はむしろ、そばはズズーとすすって食べるのが粋で正しい食べ方だという認識があります。
 自身にない文化を安易に否定せず、その背景や理由などを知ることによって、お互いの価値観を共有できるのだと思います。

 価値の枠組みが狭すぎると、偏った支援になります。そうならないためにも、たくさんの価値観をぶつけ合うことが大切なのだと思います。

 今回の研修にも平成生まれの方もたくさんいらっしゃいました。若い世代が多様な価値観をぶつけ、認めていくといったプロセスをもっともっと踏んでいってもらいたいと思います。
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